研究概要

本研究は,学習指導要領の改訂に伴う学校数学カリキュラムの移行期において,カリキュラムの「意図」・「実施」・「達成」の三層が,互いに整合的に連携して機能するかを解明する。特に,学校数学カリキュラムの強調点が,算数・数学の内容の習得から,数学的活動の各相で働く見方・考え方に基づく資質・能力の育成へと変わる中で,新しい教科書の編集や教室での授業実践の実態を分析しつつ,学力調査における出題と調査結果の特質を分析する。そのために,数学教育研究者・数学者・政策担当者・学校現場の教員からなる研究グループを組織し,学習指導要領の告示から新カリキュラムによる授業実践までを包括する総合的研究を展開する。